introduction #8 " smc PENTAX-DA* 50-135mm F2.8 ED [IF] SDM "
今回はsmc PENTAX-DA* 50-135mm F2.8 ED [IF] SDMについて。
smc PENTAX-DA* 50-135mm F2.8 ED [IF] SDM は2007年にPENTAXから発売されたF2.8通しズーム、所謂「大三元レンズ」です。35mm換算76.5~207mmとなるこのレンズ、古いなりに画質に多少の妥協はありますが、大三元としては小型軽量で取り回しも良く、私自身も持ち出す機会が多いです。
smc PENTAX-DA* 50-135mm F2.8 ED [IF] SDMの特徴
- F2.8通しズームとしてかなりの小型軽量
- 艷やかで立体感のある描写
- ヌケが良く高コントラスト
- 柔らかく滑らかなボケ
- 望遠端開放の周辺描写はややソフト
私自身は昨年3月に中古で入手しました。購入当初はAF精度に不満がありましたが、調整後は快調に動いています。
→調整に出した記事
スペック
レンズタイプ 望遠ズーム
焦点距離(35ミリ判換算) 50-135mm(76.5-207mm相当)
開放絞り値 F2.8
最小絞り F22
画角 31.5°-11.9°
レンズ構成 14群18枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 1.0m
最大撮影倍率 0.17倍
フィルター径 67mm
最大径 x 長さ 76.5 x 136 mm
質量(重さ) 685g
作例
DA*50-135の一番の特徴である立体感、奥行き感の高さ。絞っても感じられるので、開放絞りによる被写界深度の浅さだけが要因では無いと思います。(立体感ってなんでしょう…?)
ボケも滑らかで綺麗です。どちらかというとじわじわ溶けていくタイプ。
どうですか?この質感の高さ。艶っぽい表現がすごく得意なので、光の反射やガラスの透明感を演出したいときにもこのレンズはもってこいです。
色ノリの良さ、コントラストの高さもこのレンズの特徴です。ファインダーを覗いてすぐわかるこの透き通るような感覚、使っていて非常に気持ちがいいです。
開放の少し柔らかい雰囲気とは違って、絞った時のカッチリとした描写も魅力的です。この辺はPENTAX特有の味付けなんでしょうかね。
最短撮影距離が1.0mとあまり寄れるレンズではないので、テーブルフォトなどにはちょっと不向きな印象です。次のリニューアルでは改善して欲しいポイントですね。(出るのか?)
古いなりのちょっとした癖はありますが、写りもよく小型軽量。そして価格もかなり落ち着いて今では新品で7万円台、中古で4万円台で購入ができます。非常に魅力的なこのレンズですが、旧DA*製品故SDM(超音波モーター)故障のリスクがつきまとうので、購入と同時に保証に加入しておくことをオススメします。