misc #8 "DxO PureRAW と Topaz DeNoise AI を使ってみる"
みなさん如何お過ごしでしょうか。ココ最近はやる気が全く死んでいて、撮影に行く気力も湧きません(そしてブログの更新も…)。今のシーズンで言えば紫陽花や、今年は子鹿公開も再開との事でイベントが全く無い、という訳でもないのですが…まあボチボチやっていきます。
さて皆さんは普段どんなソフトを使って現像されているでしょうか?定番どころで言えばLightroomやPhotoshop、LuminarやRawTherapee、そして我らがDigitalCameraUtility…
これらのソフトだけでも基本的に不都合はありませんが、写真のノイズリダクション性能には不満がある、という方もおられると思います。しかしここ最近、人工知能を用いたノイズリダクションソフトがいくつか存在しており、高度なノイズリダクション処理が簡単にできるようになりました。
今回はDxOの "DxO PureRAW" と、Topaz Labsの "Topaz DeNoise AI"の体験版をちょこっと試してみます。
例1
まずは元となるRAW画像をお見せします。
ここで紹介する画像はすべてPENTAX KP と HDDA55-300PLMでの撮影です。
Exifとしては 300mm F9 1/200sec ISO2500 となります。このままではちょっと分かりづらいですね。比較のために一部を拡大。
高い高感度耐性を持つKPですが、暗い檻の中かつISO2500ということでノイズはそれなりに乗っています。
撮って出しということでノイズ処理はそれなり。カラーノイズは抑えられていますが、デティールが少し崩れ気味です。
カラーノイズは完全に消え去り、毛の一本一本がシャープネス処理によって強調されています。ぱっと見の画は非常に鮮明ですが、細部を見ると少し塗りつぶし感があります。
パラメータは手動調整しました。ノイズが消え、デティールは細い線の一本一本まで非常に繊細に再現されています。自然で塗りつぶし感が無く、好みで言えばこれが限りなくベストに近いかも。 (体験版のため透かし有)
例2
Exifは 300mm F6.3 1/1000sec ISO6400 です。こちらも拡大します。
ISO6400という事でノイズがかなり乗っています。この画像をソフトウェアはどう処理するのか、見ものです。
カラーノイズが処理しきれておらず、仕上がりもかなりザラザラしています。デティールも少々厳しい感じ。
ノイズはどこにも見当たりません。先程申し上げた通り少し塗りつぶし感は強いですが、シャープネス処理により遠くから見た時の見栄えはかなりいいです。
やはりこれらのシチュエーションで比較した感じではこちらのDeNoise AIが一番程度が良さそうです。ボタン一発で決まるPureRAWと比べてこちらはある程度手動でのパラメータ調整が必須ですが、多少の調整でここまでの仕上がりになるのであれば非常に優秀と言えるでしょう。
あくまでも個人的に、ですがTopaz DeNoise AIが一番性能が良い様に感じました。今回は動物園で撮影した画像で比較しましたが、基本的にどのシチュエーションでも同様の傾向のようです。しかし星景写真をSequatorでスタックした一部の画像では独特の模様のノイズが発生して、こちらには積極的に使えないかな~といった印象です。(検証不足)
ただどちらにせよ撮って出し派の僕にとっては必須ではないので、今後の状況を見つつ、必要性が出てくれば購入したいと思います。
DxO PureRAW - RAW ファイルのすばらしさを、引き出す
DeNoise AI: photo noise reduction with AI (topazlabs.com)